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帯広畜産大学2年 Mさん

2021年9月28日~30日 実習感想

 まどかさんの牧場に来るのは、今回が2回目です。

前回は牧場見学で、今回は3日間の短期実習です。見学させてもらって得られたことも多くありましたが、実際に作業させていただくと、それ以上に感じること、考えることが多くありました。この3日間は、とにもかくにも楽しくて、よく働き、また沢山勉強させてもらいました。

 実習中は、初めての経験が沢山ありました。日頃は搾乳作業が中心のサークルやバイトをしていたので、直検したり、生まれて間もない子牛に哺乳したりするのは初めてでした。卵巣を直腸越しに触って確認したり、ミルクを飲み慣れていない子牛に飲み方を教えたり、初めのことをするときのワクワク感と緊張、難しくもできたときの喜びなど様々な感情が出てきて、気持ちの面でも忙しかったです。

 中でも、初めて見た分娩は驚きの連続でした。分娩に気付いたときには、すでに子牛の前肢が見えているところでした。子牛の蹄を触ってみると、とても柔らかいことに気付き、あとからそれが蹄餅と呼ばれるものだと知りました。これはお母さん牛の子宮や産道を子牛の蹄による損傷から守るためのもので、蹄を持つ動物は共通して持って産まれてくるのだそうです。実際に触れて気付いたことが、新たな学びに繋がる面白さを発見しました。胎膜の尿膜と羊膜も生で見ることができました。子牛を包んでいる袋が2つあることも、分娩を実際に見るまで知らないことでした。2重膜になっているため、破水が2回あることにも驚きました。今回分娩に立ち会えた牛は初産でした。私が牛のお産を見るのも初めてでしたが、お母さん牛にとっても初めての経験だったのだなと実習を終えた今になって思います。お母さん牛は、終始とても落ち着いていていたように見えました。人間と同じくらいの痛みを感じているのかは分かりませんが、暴れることも鳴くこともなく上手に息んでいるなという印象でした。誰に教わったわけでもなく、お母さん牛が子牛を産むとすぐに立ってリッキングをしている姿を見て、本能はすごいなと改めて感じました。朝に生まれた子牛も、夕方の作業で牛舎に戻ってくると既に立っていました。ミルクもしっかり飲んで、あどけない鳴き声で鳴いている子牛の姿を目の当たりにして、命が誕生すること、そこから一生が始まることを実感しました。

 餌やり作業は、給餌車が故障していたため手作業でした。まどかさんと半分ずつ牛舎にいる60頭近くの牛に、朝と夕方に餌やりをしました。体力面もありますが、何より時間がかかったことで機械のありがたみを実感しました。機械に作業を代わってもらえることで、作業人数に対して飼育頭数を増やしたり、他の作業に充てる時間や働く人が休む時間を増やしたりすることができます。機械に頼ることで便利になる反面、メンテナンスもそれだけ重要なことであると改めて感じました。手作業は大変な作業である一方で、時間をかけて一頭一頭に餌を与えたことで、それぞれの牛をよく観察できた時間でもあります。餌を入れた台車が近くに来ると、待ちきれずに台車からそのまま食べる牛や、先に餌をもらえた隣の牛の餌を食べる牛、自分の前に餌が来るまでおとなしく待っている牛、餌が目の前にあっても食べない牛など本当に様々です。

 マドリン牧場では「搾乳するのが楽しくなる牛作り」を目標とされているとお聞きしていたので、実習前から搾乳作業を楽しみにしていました。実習中には朝夕の2回ずつ計4回搾乳させてもらいました。2人で50頭ほどの搾乳でしたが、疲れることもなくそれどころか最後まで楽しくて、かわいい牛に癒されながら搾乳できました。乳頭の高さや配置、大きさなどを見ても搾乳作業がしやすい牛が多いように感じました。おとなしい牛も多く、作業のしやすさに加えて安全面でも楽しい搾乳につながっていると思いました。

 まどかさんが大切にされている「パッション」も実習やお話をお聞きする中で感じました。お一人でマドリン牧場を始められて現在まで続けておられるのは、パッションがあったからだと思います。実習させていただく中で、まどかさんのエネルギーやかっこよく働く姿を見て、自分にまで元気を分けてもらったように思います。自分自身も最初に抱いたパッションを忘れずに何事も続けていけるように、また周りに元気を与えられるような人になりたいと強く思いました。

 私自身、将来は新規就農して自分の牧場を持つことを夢見ています。今回の実習を通じて、その思いがより強くなりました。自分の牧場を持ったとき、まどかさんを招待できる日が楽しみです。

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